仏心のある生活(2)

「仏と成仏」

 「ほとけってなんだ?と孫からきかれましてね、これにはまいりました。」
先日、ある人からそんな話をきかされました。
 確かに自分では分かっていても説明するとなると、かなりの難題です。
 本来、仏教でいうほとけとは「仏陀」の和名で釈迦のことを指しました。
それがのちに悟りをひらいた人に対してそう呼ぶようになり、一般的には
さらにより広い意味で使われるようになったのです。
 ちなみに現代の国語辞典によれば、仏とは@釈迦如来または広く菩薩など
A仏像B仏式で葬った死者C慈悲深い人等、とあります。
 よく「ほとけの顔も三度まで」とか、「ほとけ作って魂入れず」あるいは
「ほとけがうかばれない」などと言いますが、この言葉の中でもそれぞれほとけの
意味が三様に使い分けている事が分かります。
ところで死者のこともなぜほとけと言うようになったのでしょうか?
 それは、すでに浄土に向かい満中陰(四十九日)を迎えた死者が煩悩を洗い清め
澄みきった境地で仏の座に着いたからです。これが成仏です。
「因みに即身成仏とは、満中陰を迎えてから仏になるのではなく、今生で悟りをひらき
仏になることを言います。)
 そして「ほとけがうかばれない」とは、一方的に命を奪われるなど憂き目を見た死者が
無念のあまり、心静まらぬまま成仏できない状態を言います。
くだいて言えば、“安らかな眠りにつけない”ということですが、この状態はまさに、
幸せの原点(動揺のない安らいだ心)を見失ってあくせくしている現代の私達にそのまま
当てはまる気がしてなりません。




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